完成しつくされたシステムには、澱みが少ない。
故に変化事態も少ない。

それは、どの様な物事においても大きくはそうだろう。

システムとして、完結していれば
それ即ち、簡潔している訳でも在り得る。

それは、システムとしては進化を持たない停滞した
システムで在る。故に安全性としては低い。

一時、イレギュラーな物事が発生した際に
それをシステムが内包する機構が、育たない為だ。

システムとして、完結していれば、他を吸収し
システムの中へ中へと組み込む必要性が無くなる。

故に、他から攻撃に弱いシステム形態とも言えよう。
完全に閉鎖された、スタンドアローンで在れば、問題は無い。

だが、現実問題完全な孤立化は不可能である。
孤立するが故に、完結に簡潔になるが故に
それは、目立つ。

基本的に、社会に置いて停滞した侭で有り得る存在は無い。
停滞すると言う事は、存在の消滅に他ならないからだ。

つまり、システムは流動的だ。循環する事によって
その場限りの停滞を存在させる。

その循環の和に、何かしらの停滞が生じれば
循環は行われなくなり、故にシステム事態の停止を促す

直ぐには、止まる事は無いだろう。
だが、ジワリジワリとその循環には亀裂が生じる。

本当の完全なシステムとは、完全では無い部分を
内包する事によって、永久に完成しない事によって
永久に壊れない様にするのだろう。